HazeDenkiが開発するダーク・ビジュアルノベル『妹、他者、パラノイア』が、PC(Steam)で配信開始された。日本時間では2026年8月15日のリリースとなり、海外パブリッシャーのSerenity Forgeではグローバル発売日を8月14日と表記している。
主人公は、他人の感情に敏感すぎるあまり、ついには思考まで読めるようになってしまった大学生兼ライトノベル作家。引きこもって書いた作品が新人賞を受賞したことで周囲の嫉妬や羨望に触れ、人間不信をさらに深めていく中、唯一の心の拠り所となるのが、ともに暮らす妹だ。
クイックサマリー
- タイトル: 妹、他者、パラノイア
- 英語タイトル: Sister Other Paranoia
- 形式: ゲーム
- ジャンル: ダーク・ビジュアルノベル / 心理ホラー / アドベンチャー
- 開発: HazeDenki
- パブリッシャー: Serenity Forge、HazeDenki
- シナリオ・ディレクター: にゃるら
- アートワーク: お久しぶり
- 音楽: Aiobahn +81
- プログラミング: HAYAO
- UIデザイン: 丸井野
- ロゴデザイン: Yuto Hama
- 日本での配信日: 2026年8月15日
- 海外公式表記: 2026年8月14日
- 対応プラットフォーム: PC(Steam)
- 対応OS: Windows
- プレイ人数: 1人
- 主人公: 大学生兼ライトノベル作家
- 能力: 他人の思考・感情を読み取る
- 最も近い存在: ギフテッドゆえに孤独な実妹
- 主なテーマ: 孤独、嫉妬、劣等感、被害意識、執着、共依存、他者との関係
- ゲームプレイ: テキストを読む、選択肢、思考を読む、関係性を変える判断
- スタイル: 古典的なビジュアルノベル
- 雰囲気: レトロホラー、“電波”系
- 表示: 右クリックでテキストを消してイラストのみ表示可能
- マルチエンディング: Steamタグに記載
- 通常価格: 1,200円
- 発売記念価格: 960円
- セール: 20%オフ
- 日本でのセール期間: 8月29日まで
- 対応言語: 日本語、英語、中国語(簡体字)
- 字幕: 3言語対応
- フル音声: 記載なし
- ファミリーシェアリング: 対応
- コントローラー: 一部対応
- Steam Deck: プレイ可能
- Steam Deck注意点: 一部の文字が小さい
- 最低メモリ: 6GB RAM
- 最低必要容量: 3GB
- 推奨メモリ: 16GB RAM
- 推奨必要容量: 6GB
- 実況・配信: 全編可能
- ネタバレ範囲: 制限なし
- 収益化: 可能
- 注意要素: 自殺、メンタルヘルス、精神的不安定さ、軽度の流血・負傷、軽度の性的・示唆的表現
- 過激な暴力・露骨な性描写: 開発元説明では含まれない
発売告知、ローンチトレーラー、Steam、ゲーム画面

人の心が読めても、生きやすくなるわけではない
主人公の読心能力は、便利な超能力として描かれるものではない。そもそも彼が他人の思考を読めるようになったのは、世界の醜さに嘆き、人間そのものを恐れ続けた末のことだ。
大学生でありながらライトノベルを書き、引きこもったまま投稿した作品が新人賞を受賞。しかし、その成功によって周囲から向けられる嫉妬や羨望、本人には直接言われない本音まで感じ取ることになる。
他人の内側が見えるほど、人間関係は楽になるどころか悪化していく。相手の悪意と自分の被害意識の境界も次第に曖昧になり、主人公は社会からさらに距離を取っていく。
そんな彼にとって唯一の安らぎが妹だ。妹もまた、ギフテッドゆえに孤独を抱えており、ふたりは互いだけを必要とする歪な共依存へ沈んでいく。
読み取った「コンプレックス」を相手に突きつける選択
ゲームの基本は、テキストを読み進めて選択肢を選ぶ王道のビジュアルノベルだ。
ただし、主人公には他人の心理を読む能力がある。周囲との摩擦が限界まで高まった際には、相手が隠している劣等感や弱点を把握し、それを意図的に突くことができる。
選択によっては、その心理的な弱点を利用して相手を自殺へ追い込む展開も存在する。これは戦闘の代替ではなく、主人公の人間関係や精神状態が壊れていく過程そのものとして組み込まれている。
相手を排除すれば苦しみから解放されるのか。それとも、他者とのつながりを切り続けた先には別の破綻が待つのか。選択の積み重ねが、主人公と妹の未来にも影響していく。
大量の文章を読む“古典的VN”と電波・レトロホラー
本作は、HazeDenki自身が「古風な王道ビジュアル・ノベル」と説明するほど、読むことを中心に据えた作品だ。
画面を大量のテキストが覆い、プレイヤーは主人公の思考や会話を追っていく。イラストを見たい場合は右クリックで文字を消すこともできる。
基本構造はシンプルだが、演出は必ずしも静的ではない。場面によって画面そのものが動き、現実と主人公の内面が近づいていくような見せ方も取り入れられている。
Serenity Forgeは本作をレトロホラーと“電波”の空気に満ちた作品として紹介している。恐怖の中心にあるのは怪物ではなく、人間の嫉妬、劣等感、被害意識、執着、そして「他人の本音を知ってしまうこと」だ。
にゃるら、お久しぶり、Aiobahn +81、HAYAOが参加
シナリオとディレクションを担当するのはにゃるら。『NEEDY GIRL OVERDOSE』でも知られるクリエイターで、本作ではより文章主体の形式から人間関係の不快さや危うさを描く。
アートワークはお久しぶり、音楽はAiobahn +81、プログラミングはHAYAOが担当。UIデザインには丸井野、ロゴデザインにはYuto Hamaがクレジットされている。
開発元HazeDenkiは、自らをにゃるらを中心としたインディーゲームサークルと説明しており、ゲームだけでなく文章やサブカルチャー関連コンテンツも海外へ発信している。
海外パブリッシングにはSerenity Forgeが参加。本作は発売時点から日本語、英語、中国語(簡体字)を収録しており、日本発の作品でありながら同時に海外プレイヤーへ届ける体制が整えられている。
1,200円から20%オフ。Steam Deckは「プレイ可能」
日本のSteam価格は通常1,200円。発売記念セールでは20%オフの960円となり、日本時間では8月29日まで購入できる。
最低動作環境はWindows 10、汎用デュアルコアCPU、6GB RAM、DirectX 11対応GPU、3GBの空き容量。推奨ではRyzen 7 2700、16GB RAM、GeForce RTX 2060、6GBの空き容量が挙げられている。
Steam Deckでは「プレイ可能」判定。標準のコントローラー設定ですべての機能にアクセスでき、標準グラフィック設定でも問題なく動作する一方、一部のゲーム内テキストが小さい点は注意事項として挙げられている。
実況ガイドラインは非常にオープンで、個人・法人を問わず事前連絡なしでゲーム全編を配信可能。ネタバレ範囲の制限もなく、広告収益、投げ銭、メンバーシップなどによる収益化も認められている。
注目ポイント
1)読心能力が主人公を救わない
人の本音が分かれば人間関係が楽になる、という方向には進まない。知れば知るほど他人を信用できなくなる構造が、本作の心理ホラーにつながっている。
2)相手の弱さを知ることがプレイヤーの選択になる
読心で得た情報は単なる設定ではなく、その人物を傷つけるために使うこともできる。知識をどう扱うかが物語の分岐と直結する。
3)妹との共依存が物語の中心
外の人間関係が崩れるほど、主人公にとって妹の存在は大きくなる。その安心感と危うさが同時に描かれる点が本作の核となっている。
4)『NEEDY GIRL OVERDOSE』参加クリエイターの新しい形
にゃるらの文章、お久しぶりのアート、Aiobahn +81の音楽という組み合わせを、今回はより古典的で文章量の多いビジュアルノベルとして体験できる。
ゲーム情報
現時点で確認できる追加情報は以下の通り。
- 正式な日本語タイトルは『妹、他者、パラノイア』
- グローバルタイトルはSister Other Paranoia
- 日本時間では2026年8月15日配信
- Serenity Forgeの海外公式ページでは8月14日発売と表記
- 対応プラットフォームはPC(Steam)
- Steam正式リリース版はWindows対応
- SteamジャンルはAdventure、Indie
- Psychological Horror、Multiple Endingsなどのタグあり
- 日本語、英語、中国語(簡体字)のインターフェース・字幕に対応
- 通常価格は1,200円
- 発売記念20%オフで960円
- 日本では8月29日までセール
- ファミリーシェアリング対応
- コントローラー一部対応
- Steam Deckは「プレイ可能」
- Steam Deckでは一部文字が小さい可能性あり
- 最低必要容量は3GB
- 全編実況・動画投稿が可能
- ネタバレ範囲の制限なし
- 広告、投げ銭、メンバーシップなどの収益化も可能
- 自殺、精神的不安定さ、メンタルヘルス、軽度の流血・負傷、軽度の性的・示唆的表現を含む
- 過激な暴力や露骨な性行為の描写は含まれないと開発元が説明
- 公式情報はSerenity Forge『Sister Other Paranoia』で確認可能
- 購入はSteam『妹、他者、パラノイア』から可能
- 開発記事やコラムはHazeDenki公式サイトで公開
- 最新情報は『妹、他者、パラノイア』公式Xで確認できる
まとめ
『妹、他者、パラノイア』は、「人の心が読めれば相手を理解できる」という発想を反転させ、知ってしまった本音によって人間そのものがさらに嫌いになっていく主人公を描くダーク・ビジュアルノベルだ。
PC(Steam)で配信中で、日本価格は通常1,200円、発売記念セール中は960円。日本語・英語・中国語(簡体字)に対応し、実況についても全編・ネタバレ込みでの配信と収益化が公式に許可されている。
- Official X — Sister Other Paranoia Launch Announcement and Release Confirmation
- Serenity Forge — Official Game Page, Global Release Date, Story Premise, Developer, and Publisher Information
- YouTube — Official Sister Other Paranoia Trailer
- Steam — Official Game Page, Story, Staff, Languages, Streaming Policy, Mature Content, and PC Requirements
- HazeDenki — Official Developer Website and Studio Information
- Game*Spark — Japanese Launch Coverage, Story Overview, Gameplay System, and Japanese Pricing
- SteamDB — Regional Steam Pricing and Steam Deck Compatibility Data